名人戦・クイーン戦を観戦して生まれた想い・仲間・夢【競技かるた】

人生は時に悲しい現実を前にする事もあるけども、それは温かい試練でもある。

 

2025年は巳年ということで、蛇が脱皮を繰り返す姿は「新たな自分に生まれ変わる」という意味があって。

 

巳年は再スタートや、変化のチャンスに恵まれる年とされているようで、時には試練も続くけどそれが夢を叶えていくことでもある。

 

なんてことを象徴するかのように今年の1月には・・・
試練もあるし夢もあるのだと、いっぱい感じる出来事がありました。

 

それは、競技かるたの「第71期名人位・第69期クイーン位決定戦」を現地観戦させていただいた時で・・・

 

 

仲間たちとの夢の途中を生きる背中を応援したくて

名人戦もクイーン戦も、修羅場という修羅場を勝ち抜いてきた4人が、魅力溢れるかるたを披露してくださる・・・

 

一体どんな空気なんだろう。
体感したことのない緊張感や楽しさがいっぱいあるんだろうな。

 

音を出すことを許されないけども、読手さんの美しい読みで止まっていた時間が一瞬にして動き出す・・・!!

 

独特な、でも面白い、競技かるたの最高峰の舞台を体感できるなんて夢だ。

 

そんな名人戦・クイーン戦を現地観戦させていただくなかで、最も応援しているのは「子供たちのために2030年までに競技かるたをプロ化する」という夢を生きる川瀬将義さんで・・・

 

もちろん出場される選手のみなさんにも魅力がありますが、川瀬さんの背中に宿る想いが僕を名人戦・クイーン戦に連れてきてくれました。

 

川瀬さんとは去年の「ちはやふる小倉山杯」で初めてお逢いできて・・・
マネージャーでありパートナーでもある、なっちゃんさんと共に真っ直ぐに夢の途中を生きている姿に共感して、自分の夢を形にしていくためにもサポートし続けようと思いました。

 

相手は、小さい体ながらも物凄い勢いがある自見壮二朗さん・・・
終盤戦を乗り切る粘り強さがあり、まさに鬼門とも言える相手です。

 

鬼門・・・

 

永世名人(名人位を連続5期または通算7期務めた選手に与えられる称号)になることも目標の川瀬さんは3期連続で名人位を防衛されていて、今回は「鬼門」とされる3回目の防衛戦ということに。

 

「名人位を防衛して永世名人になり、プロになって仲間と一緒に夢を叶える」という川瀬さん。

 

「名人になって支えてくれる仲間たちへ恩返しする」という自見さん。

 

まさに一進一退、凄まじいスピードで札を取り合う2人。
川瀬さんも相手の勢いに負けじと、研ぎ澄まされた取りを魅せてくれる。

 

息ができずとも無我夢中になり、気づいたら時間が過ぎ去っている・・・

 

想いと想いの激しくぶつかりながらも美しい勝負の行方は・・・

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

勝負の世界は残酷さも美しさもある

川瀬さんは負けてしまいました。

 

本当に悔しい、自分のことのように悔しい。
こうして「負け」という現実を書くことでさえ、受け入れられなくて時間がかかってしまうくらいに悔しい。

 

ここで夢が終わってしまうのか。
全てなくなってしまうのか。

 

そんな寂しさと恐怖まであって、なんて声をかけていいのか分かりませんでした。

 

勝負の世界に絶対はない、誰だって負ける時が来る。
分かっていたけど気持ちがついてこない。

 

なんて声をかけていいのか・・・
ここは何も話さずにいたほうがいいんじゃないか。
もう自分にできる事なんてない。

 

でも、心身ともに削って壮絶な3戦を戦い抜いた姿が本当に美しかった。
かっこいいという言葉じゃ到底表現できないくらいに。

 

こんな感動を肌で感じられることなんて、そうあるもんじゃない。
悔しいけども自分の中でも奮い立つ想いが湧き上がってくる。

 

だけど、話す言葉が見つからない・・・

 

最高の舞台に連れてきてくれてありがとう

そうして動けないでいると、なんと川瀬さんから声をかけてきてくれて・・・

 

川瀬将義さん

今日は遠い所から応援に来てくれてありがとうございます。
負けてしまって申し訳ありません。

 

・・・そんなことを言わないでほしい、川瀬さんがいなければここへ来ることはなかったのだから。

 

最高の舞台に連れて来てくれて、夢の続きを見せてくれてありがとうございます。

 

そう、夢の続きを・・・

 

まだまだ夢は終わっていなかった。
プロになるためにも永世名人になるには、5期連続か通算7期の名人位になればいい。

 

また名人になるためにここに戻ってくればいい。
近江神宮がそういう試練をくれたのだと思う。

 

肩書きがなくなったとしても夢は終わらない

そうか、夢は終わってない、というか今また始まったばかりだ・・・

 

名人という肩書きはなくなっても、夢はなくならない。
力強く前を向いた未来の永世名人は・・・

 

川瀬将義さん

今年は忙しくなるなぁ。
また名人戦に来るために予選もあるし。

 

あぁ、でも、かるたって面白いな。
これだからかるたはやめられねぇな。

 

・・・あぁ、この人は純粋にかるたが大好きなんだ。
正真正銘のかるたバカは漫画の中だけじゃなく現実にもいた・・・

 

やっぱりかっこいいな。
苦しくも楽しく好きな事をして生きる姿に惹かれます。

 

いや、僕よりも先に惹かれていたのは・・・

 

なっちゃんさん

好き、やっぱり好きだ。

 

かるたが純粋に大好きな川瀬さん。
そんな川瀬さんが大好きなパートナーでもありマネージャーでもある、ずっと傍にいるなっちゃんさん。

 

なっちゃんさんもかるたが川瀬さんが大好きなんだなぁ・・・

 

・・・なんて素敵なパートナーなんだろうか。

 

好き、やっぱり好きだ。

 

この一言を聞いた時、思わず泣きそうになって。
(いやいやお前が泣いてどうする)

 

マナージャーとしてもパートナーとしても温かい愛情がギュッと込められている。

 

思い出すだけで泣けてくる。
負けた直後だけども、2人は前を見て夢の続きを生きているんです。

 

なっちゃんさん

炎は消えていない。
これからもマネージャーがんばります。

 

こんなに素敵な2人だから、サポートしたいという仲間もいっぱいいるんだろうなぁ・・・

 

そうしてKaruta Clubの心優しい部員たちとも交流させていただいて、みんながかるたを真っ直ぐに愛しているのが伝わってきました。

 

あぁ、好きな事を想いを込めて続けている人のところには同じ想いをがある素敵な仲間たちが来るのだと、優しい気持ちにもなる。
寒い冬だけども心はポカポカでした。

 

これだから好きな事をして生きる人生はやめられねぇ

・・・ということで川瀬さんを応援しに来たはずが、自分も夢を諦めないで生きようと逆に背中を押してもらえました。

 

こうして競技かるたを愛するみなさんと出逢えるなんて思わなかったなぁ。

 

もともと競技かるたを知らなかったのですが、人生絶望してこんな自分にも好きな事をして生きていけるか不安で怖い時に、漫画「ちはやふる」を読んで眩しい愛情を感じて。

 

作者・末次由紀さんの想いを感じて魂から温かく込み上げてくるものがあって・・・

 

末次由紀さん

漫画を読んだ誰かの指一本でも動かせたのなら、私は幸せです。

 

漫画に夢を宿していて真っ直ぐな想いに感動して、心優しいちはやふるファンのみなさんとの出逢いもあり、こんなに素敵な人たちが大切にしている「競技かるた」ってどんなものなんだろう、どんな人たちがいるんだろうと思って。

 

ふと惹きつけられた人が川瀬将義さんとマネージャーのなっちゃんさんで・・・

 

川瀬将義さん

師匠や先輩たちも、プロという道があればかるたを続けていたと思うんです。
未来の子供たちのために、支えてくれる師匠と仲間たちのためにプロ化を叶えます。
だから最初のプロになります。

 

なっちゃんさん

時々「こんなことをしていていいのだろうか」と考える瞬間もありますが、こうしてコツコツ活動することを通して、(少しばかりですが)私たちがお逢いできたみなさんのリョウさんの人生に関われていることが知れて、とても心が温かくなりました。

 

競技かるたに夢を宿している2人にも感動して・・・・

 

みんな形は違えど、「好きな事をして生きる」という想いは一緒だと感じられたのですね。

 

僕は漫画も描けないし競技かるたもまだまだ、だけど・・・

 

じゃあ自分の夢は・・・

 

やっぱりそれは、おじいちゃんが遺してくれた思い出が宿る古民家にあります。

 

子供の頃は夏休みになると田舎の古民家に行って、一緒に昆虫採集してくれたり、畑で甘~いスイカを作ってくれたり。
ひと時ひと時が笑顔溢れる夢の連続でした。

 

「ありのままの自然を感じて、癒しのひと時を過ごしてほしい」
「疲れたらね、いつでもここへおいで」

 

というおじいちゃんの優しい想いを受け継いで生きよう。

 

夢の途中でまたお逢いしましょう

・・・なんて言いましたが僕の最初の夢は、ブログで好きな事をしてお金を稼いで自由に生きること、でした。

 

社会に馴染めずに会社の仕事をして生きていくのが難しいと思って、鬱病にもなって、1人で生きていくしかないと悩んでいて。

 

だったらもう、好き勝手に自由に生きてやろうって躍起になってブログを書きまくりました。

 

それは好きな事を書いているので楽しいけども、自分だけの夢でしかないな・・・
そんな寂しさがずっとあって。

 

・・・なんて時に、師匠である山籠もりプロデューサーのコアラ仙人と、編集者の空飛ぶ小説家なカエル先生と、仲間たちと出逢って。

 

お互いの魅力を感じながらブログを書いていったりするなかで、田舎にポツンとあるおじいちゃん家に本当に大切な夢が宿っているじゃないかと・・・

 

「このおじいちゃん家を夢降る隠れ処にしよう」

 

天から夢が降ってきたんですよ。

 

仲間たちがふと疲れた時、ありのままに癒しのひと時を過ごしていただく温かい居場所にしていきたいな。

 

 

そうやって、みんながいるからこその夢が温かく生まれました。

 

・・・そうだよ、ここは畳がいっぱいあるから、競技かるただってみんなで楽しめるじゃないか!!!

 

そうしていくためにも、あそことここもリフォームして・・・
夢が繋がっていくのがとても嬉しいのです。

 

そうです、夢は仲間たちと出逢って温かく深まっていくものなんです。

 

師匠たちも、川瀬将義さんたちも、末次由紀さんも、ここに来てくださったあなたも、仲間です。

 

出逢ってくださった大切な仲間たちのために、僕は夢降る隠れ処の若旦那として温かい居場所を作っていきます。

 

だからあなたも、疲れたらここへおいで。
おじいちゃんが今も天国で大切にしている海幸山幸の自然を美味しくいただきながら、好きな事や夢を思い出して、共に深めていきましょう。

 

これが、僕が人生を通じてお届けしたい想いであり夢です。

 

かるた、漫画、ブログ、だけじゃないんです。
好きな事を始めて、大切な人たちのために一生懸命に生きる、その中で出逢えるご縁は僕たちの夢を温かく深めていってくれるんです。

 

こういう記事が書けるのも、みなさんとのひとつひとつの温かい出逢いがあるからで・・・

 

尊敬する人が大好きな事で負けてしまったのは悔しいけども、それでも夢は終わらないのだと伝えてくれた。

 

・・・僕も負けてられないな。

 

失敗だらけなポンコツ人間ですが、これからもみなさんと一緒に夢の続きが生きられて幸せです。

 

それでは、また夢の続きでお逢いしましょうね!!

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 

夢降る隠れ処の若旦那・探検家タガメのリョウより