夢降る隠れ処の若旦那・探検家タガメのリョウです。
相変わらずやらかしてばかりでバカ笑いして生きてます。
もうすっかり肌寒くなり、着る服をどうしようか迷う秋になりましたね。
毛布も1枚にしようか2枚にしようか・・・
「秋」といえば、色々な表現をされる鮮やかな季節でもあるなぁと思います。
食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋、探検の秋、釣りの秋・・・
どれもこれも楽しみなものがいっぱいですね。
だからこそ実際に見たりしないと感じられないこともある。
楽しみたい、やってみたい、触れ合ってみたい、という純粋な童心のままに生きる秋にしようじゃないか。
ということで、競技かるたの試合を観戦してきました。
するとこれまた山あり谷ありが待っていて、これも修行であり探検でもあるなと背中を押されました。
目次
ここが聖地、かるた記念大塚会館!
そんなこんなで試合会場へ到着しました・・・!
競技かるたをテーマにした漫画・ちはやふるに登場した聖地は落ち着いた佇まいでした。
ここで開催されたのは「小倉百人一首競技かるた第72期名人位・第70期クイーン位東西予選」の東日本予選です。
毎年、東日本予選と西日本予選の優勝者が試合して、勝者が名人・クイーンへの挑戦権を獲得できるというものです。
この予選に出るだけでも戦績を残しておかないといけないので、修羅場を戦い抜いた者たちが、さらなる修羅場へやって来たのです。
ではでは、どんな選手たちがどんなかるたを魅せてくれるんだろう・・・
競技かるたは社会人になると過酷なのか!?
なんてワクワクドキドキしていたら、なんとしても試合を観たかった選手が、まさかの出場されていなくてビックリ仰天でした。
会社員になられて練習時間が少なかったり、仕事で忙しかったのか・・・
理由は分かりませんが残念無念でした。
どんな試練があったとしても、どうか競技かるたという大好きな事を諦めることだけはありませんようにと願ってます。
いや~もう・・・
こりゃいきなり谷底へ落っこちてしまったような気持ちになってしまうじゃないか。
なんのために来たんだろうか。
ショックもありましたが、でも何かしら得られる経験を大切にするのが探検家じゃないか。
探検して何もありませんでした、ということだけはなしにしようということで、畳の上の格闘技を観戦してみたら・・・
畳の上に虎とワンダーボーイがいる!?
なんともまぁ、独特なかるたを魅せてくれる選手がいるじゃないですか!!!!!
1人は、変則的な構えでとても楽しそうに試合をする選手で、「ワンダーボーイ」な感覚がひしひしと伝わってきました。
もう1人は、相手を喰らい尽くすかのように猛烈に札を取る選手で、獲物を逃がさない「虎」でした。
お2人とも競技かるたをあまり知らない僕でも楽しめるくらい独特な魅力があって、気づいたら夢中になってました。
ワンダーボーイは最高に楽しそうにかるたを取る
この日、誰よりも競技かるたを楽しんでいたように見えたのはワンダーボーイな高井裕生選手でした。
だってもう、1人だけ「構え」が全く違うんですよ。
あれれ??
競技かるたって真っ直ぐに構えて試合するんじゃないんですか!?
みんなが真っ直ぐに構えるなか、相手を前に斜めに構えて取るスタイルで1人だけ異様な構えをされている・・・
ほんの僅かな差で相手より先に札に触れられるかどうかが勝負の分かれ目になるのに、その構えで素早く取り合うことができるのか・・・
相手より出遅れてしまうんじゃないか。
・・・なんて思って見ていたら、次々と鮮やかな取りを披露してくれました!!!
「凄く速い取り」というより、「なめらかで変幻自在な取り」で、観ていて凄く面白かったです。
試合中も笑顔で相手と向き合い、揉めてる時でさえ楽しそうじゃないか。
「自分なりのスタイルで、この日最も試合を楽しんでやるぜ!!」というオーラが滲み出ていて素敵でした。
相手からすると何をしてくるか分からない感じがするかもしれませんが、もう見ているだけでワクワクドキドキさせてくれる選手じゃないか。
まさに畳の上のワンダーボーイです!!!
もうベスト4で敗れてしまったのが本当に残念・・・!
優勝して東日本の代表になってほしかったです。
虎は猛烈な取りで相手を圧倒する
変幻自在なワンダーボーイ・高井裕生選手とは真逆なスタイルに感じたのが、阪田雄大選手です。
もうですね、最初に見た時は凄く怖かったんですよ・・・
うわぁ・・・
まるで相手を喰らい尽くすまで絶対に諦めない虎じゃないか、と。
相手を喰らい尽くすよう獰猛な虎のように、猛烈なスピードで札を取るんです。
目の前の1枚を全身全霊で取りにいく気迫が伝わってきました。
まさに虎視眈々と獲物を狙う畳の上の虎です。
物静かな雰囲気ですが圧倒的な存在感がありました。
とてつもない勢いのままに優勝するかと思いましたが、あと一歩のところで準優勝でしたね。
でも、最後の最後まで諦めない獰猛な虎でかっこよかったです!!
好きなら肌で感じてみよう、人生の宝物になるから
観たい選手が出場されておらず、でも畳の上のワンダーボーイと虎にワクワクドキドキさせていただけて貴重な経験でした。
やっぱりですね、その場の空気や雰囲気を肌で感じないと決して分からない感動も楽しさもあるんです。
それでも「行かない言い訳」も出てくるもので、今回もそれはありました。
「お金と時間をかけて行くのに、何も得られなかったらどうしよう」
「初めて行くし1人だし、色々と不安だな」
「後でyoutubeで観ればいいじゃん」
・・・などなど。
でも本当に、行ってみて競技かるたの選手たちを目の前で感じられて、感動することだってありました。
ふと高井裕生選手の足を見た時、鍛錬を積み重ねてできた「座りだこ」にグッとくるものがあったんです。
競技かるたは畳の上で練習し続けるので、努力の結晶が足にも表れるんです。
こんなに座りだこができるくらい練習するって、どれだけ苦労されたんだろうか。
痛くないんだろうか。
試合中も笑顔でとても楽しそうにかるたを取っていたワンダーボーイもまた、必死に競技かるたを苦しんで楽しんできたんだなぁって。
きっとそれは、競技かるたの選手みなさんも同じなんじゃないか。
だから、なんかこう、感謝の気持ちが芽生えました。
競技かるたに詳しくもないけど、夢中になって観させていただけるワクワクドキドキを届けてくださってありがとうございます。
畳の上のワンダーボーイも虎も、他の選手のみなさんも、最高にかっこいいですよ。
あとはもう、競技かるたもプロ化が進んで、ご飯を食べていける選手が生まれていきますように。
その魅力のお客さんへの届け方、魅せ方、楽しみ方、課題はありますが未来もあります。
でも、みんなが願う未来は一緒です。
好きな事を深めて、仲間たちと夢を繋げていくこと。
競技かるたの世界にも好きな事に夢中になるかるたバカがいて、それでお金をいただいて未来の子供たちのために夢を繋ごうと一生懸命な仲間たちがいます。
その一生懸命は、競技かるたをしていない僕にも伝わってきて、楽しませていただきながら背中を押されます。
あぁ、負けてらんねぇな。
いいじゃないですか、最高じゃないですか、好きな事を仕事にしていくんですから。
課題もありますが共に乗り越えていきましょう。
好きな事はみんな違ったりもするけど、夢は共にあります。
夢に向かって動き出していけば、こんなポンコツな僕でも師匠と仲間に恵まれたように、人生の宝物も見つかっていきますから。
それでもう、師匠からは「リョウさんは寝ているだけで仲間たちの夢が深まるのが魅力なんですよ!」なんて意味不明なことを言われながら、なんだかんだポンコツ仲間たちと楽しく生きてます。
そのなかで、競技かるたの試合を肌で感じられたことも、みんなへの温かいお土産話としてお届けできるのが嬉しいす。
好きな事には夢がある。
諦めそうになっても諦めないで僕も探検し続けます。
あなたも、自分なりの探検を楽しんでいってくださいね。
好きな事を肌で感じてみてくださいね。
そのご縁で繋がる時が来るのもまた、とても楽しみです!!
夢降る隠れ処の若旦那・探検家タガメのリョウより





