仕事辞めたいと疲れた夜は、波で吹っ飛んだバカ旦那の話で笑ってくれや

「仕事辞めたい、疲れたよ」

 

「もう限界なんだ・・・」

 

その気持ち、僕も何度もありました。

 

じゃあ転職する??
退職方法を考える??
なにもしたくない??

 

そんな方法論を目にするのも、もう疲れたよ。

 

だったら、大自然に触れてみてほしい。
命を感じてみてほしい。
そこに、あなたのあたたかいものを思い出すかもしれないから。

 

そんな、大自然で盛大にやらかした僕の生き様をお届けします。

 

沖磯で大波に吹っ飛ばされ、相棒のリールを壊して惨めさの谷底で思い出した、
本当の命の楽しさ。

 

笑ってやってくれると嬉しいです。

 

なんて言いながらも、あ~もう~・・・

 

あの時の自分に戻って、「引き返せ」と言いたいよ。

 

その先に進んだら、死んでしまうぞ。

 

なんであんな事をしてしまったんだろう。
命を失っていたかもしれないのに。

 

これもまた経験なんだ・・・

 

なんてすぐに受け入れることができなかった。

 

自分自身への怒りと失望も湧いてきた。

 

それでも、大切な相棒が命の身代わりになってくれたんだ。

 

伝えられること、あるんじゃないかな。

 

 

荒れてても魅力的な磯場が呼んでる!?

その日は荒れていて、釣りするには少し厳しい感じが・・・

 

超ベテランおっちゃん達も様子見している状況で。

 

こりゃ磯に乗ることも無理かなぁ。

 

なんて言いながら色々と話していたら・・・

 

ベテランおっちゃんズ

あそこの磯、今なら泳いで行けるわ。
沖の方は荒れてるから波に気をつけてな!!

 

おぉ!!!
そうか、泳いで渡れる磯があったか。

 

先日、この磯でスズキ君が4匹も釣れたのだとか。

 

手前は波が来てないし落ち着いて渡れそうだ・・・!

 

よっしゃ、探検してみるか。

 

ここは楽園なのか・・・!!!

潮が引いて、泳いで磯へ上陸すると・・・

 

こりゃスズキ君がいるわ。
元気にエサを待っていそうだわ。

 

そんな雰囲気が漂っていて、ワクワクドキドキが止まらない。

 

たまに大きな波が来るけど、前に行きすぎなければ大丈夫。

 

そうだ、きっと大丈夫だ。

 

スパイクシューズにウェットスーツにフローティングベスト。
流されても助かりやすい装備をしてるから。

 

そうして徐々に沖の方へと進んでいくと・・・

 

あぁ、こりゃダメだ、思いっきり流される波だ。

 

強烈な波が迫ってくることに絶望し、急いで後ろへ走った。

 

でも、あっという間に波に飲まれて、
海へ落とされないように必死に転げまわった。

 

一瞬の出来事で体を打ちつけられた。

 

怖い、なんて感じることさえできないくらい、
圧倒的な海の恐怖を味わった。

 

僕は生きてる・・・のか。

 

そうか、ここは磯の上だ。
海に転落してないな。

 

体は少し痛むけど、大きな怪我はしてなさそうだ。
自分の力で泳いで帰れる。

 

でも、勢いよく転げまわったから、
竿やリールは大丈夫かな。

 

恐る恐る見てみると・・・

 

あぁ、相棒がぶっ壊れちまった。

 

なんてこった。

 

寂しい絶望感に包まれる。
なんて惨めな瞬間なんだ。

 

 

それでも、命がある。
愛する相棒が身代わりになってくれたんだ。

 

心身共に痛いけど、帰ろう。

 

もう大好きなことを諦めようかな

駐車場に帰ると、ベテランおっちゃん達が待っていて。
双眼鏡で見守ってくれていた。

 

波に吹っ飛ばされる姿を見て、海の恐怖とアドバイスをいただいて。

 

ベテランおっちゃんズ

ダメだっぺよ~
波が強いのにあんなに前に行ったんじゃ。

 

いくら釣れそうだからって、波を観察して安全確保してからじゃないと。
流されっちまうかんね。

 

本当にその通りです。
絶望して痛感しました。

 

大きなスズキ君を釣って、ビックリさせたかったのにな。

 

恥ずかしいな。
情けないな。
かっこ悪いな。

 

こんな姿、見てほしくなかったな。

 

それでも生きて帰ってこれて、みなさんと再会できて泣きそうだ。

 

ベテランおっちゃんズ

「あれれれれぇー!!!!!」
「波で吹っ飛ばされて転がっちまったっぺよ!!!!!」
「大丈夫か!?!?」

 

なんて言いながら双眼鏡を覗いてたよ。

 

どんなに波が来てなくても、急に来る波が必ずあっかんね。
俺たちも40年やってっけど、絶対に濡れない安全地帯を確認してから進んでんだ。

 

想定外の波は来る、ということを常に感じてねぇとな。

 

ウェットスーツ着てても、腰より上の波は耐えらねぇからな。
怪我がないようで本当によかったわ。

 

リールは残念だけど、メーカーに送ってオーバーホールしてもらうしかねぇな。

 

つまりはね、僕の油断だ。
状況判断が甘すぎだ。

 

これくらいなら大丈夫じゃないか。
なんとかなるさ。

 

もうその判断が危ないし、甘いってことだ。

 

海に、磯に、安全な場所なんてない。

 

いくら装備を整えても、甘えちゃいけない。
自然の力に簡単に吹っ飛ばされるんだから。

 

こんなんで磯釣りを続けられるわけがない。

 

相棒も壊れてしまったし。
予備の相棒もいるけど、また壊れたら嫌だな。

 

今の自分はもう、ただただ惨めなだけ。

 

また同じことになったら怖いし、命を落とすことにもなりかねない。

 

・・・もう、釣りをやめようかな。

 

これはチャンスなのかもしれない

大好きなことを諦めちまうような気持ちも生まれるけどさ。

 

僕がいるのは未来型という変人集団だ。

 

やらかしながらポンコツのまま夢が巡っていくようなね。

 

谷底にこそ泉あり。

 

変人師匠のコアラ仙人が何度もそう言ってる。

 

谷底・・・

 

泉・・・

 

体も心も絶望して疲れ果てた今こそ
なにか生まれてくるものがあるんじゃないか。

 

ここで釣りをやめちまったら。
スズキ君やヒラスズキ君をみんなにお届けできなくなるよ。

 

自然の巡りを探検して、出逢った宝物をお届けするのが。
探検家じゃないのか。

 

釣れたスズキ君やヒラスズキ君を届けて、
喜んでくれる仲間たち、未来の仲間たちが、
いるじゃないか。

 

そう思った時、不思議と、ボロボロになった相棒のリールが・・・

 

「なに言ってんだっぺよ!!!」

 

「次の1投だっぺ!!!!!」

 

「なんのために僕が身代わりになったんだっぺ!!!!!」

 

って、笑ってくれているような気がしたんです。

 

きっとこの大やらかしも、海の神様や、
僕のおじいちゃんがくれた「最高の探検の試練」なんだと思います。

 

波の怖さを知って、自分の甘さを知って、
どこかまたひとつ探検家になれた気がします。

 

だからね、画面の向こうで、このポンコツ話を読んでくれているあなたへ。

 

もしあなたが今、毎日の生活や職場で、盛大にやらかして。

 

「もう全部やめちゃおうかな」

 

「私なんてただただ惨めなだけだ」

 

って、暗い谷底で独りぼっちで泣いていたとしても、大丈夫です。

 

谷底にこそ、泉があります。

 

ポンコツで、大失敗して、磯の上を転げ回ってもさ、
生きていればそこからめちゃくちゃ面白い物語(夢)が巡って来ますから。

 

完璧に生きようとしなくていいんです。

 

僕と一緒に、その惨めさもエネルギーにして、
人生っていう大自然をもう1度探検してみっぺよ。

 

夢降る隠れ処の縁側で、ボロボロの相棒(リール)を巻きながら、
(時にはやらかして爆笑しながら)
あなたとお逢いすることを、楽しみに待っています。

 

夢降る隠れ処の若旦那・探検家タガメのリョウ