好きって、こんなにも怖いものなんですね。
好きだからこそ、近づけない。
好きだからこそ、
「自分なんかが行ってもいいのかな。」
そんな気持ちが、何度も何度も心の中を巡りました。
知識もない。
経験もない。
才能もない。
話が合わなかったらどうしよう。
迷惑だったらどうしよう。
その場にいる資格なんてないんじゃないか。
そんなことばかり考えてしまう。
本当は行かない理由なんて、いくらでも見つけられるんです。
でも、もし、その一歩を踏み出さなかったら。
出逢えたはずの大切な仲間とも。
受け取れたはずの感動とも。
きっと、一生巡り逢えなかった。
だから僕は、ビビりながら「SHIKIBU振り返りイベント」を探検してみることにしました。
その先で出逢ったのは、競技かるたの面白さだけではありません。
好きなことを愛し抜く仲間たちの、生きる姿でした。
そして、その姿は・・・
茨城の田舎で、
変人師匠やポンコツ仲間たちと、
「好き」を探検する僕たちの背中まで、
そっと押してくれていました。
目次
こんなポンコツでも楽しめるんだろうか
好きな事、好きになった人と接するほど、
「好きだけど、経験も知識もないんだ。」
「こんな自分でも、話したり関わって大丈夫かな。」
「どうせなにもできないんだし、邪魔になるだけなんじゃないか。」
なんてエゴが葛藤しまくり、逢うことをためらいたくもなる。
そんな、競技かるたをやってない自分でも、行って大丈夫だろうか。
かるたの試合を観るのは好きだけど、試合の流れや戦術はあまりわからない。
理解し合えるものがなさ過ぎて、話が合わないんじゃないか。
でも、選手のみなさんのことは好きで。
好きなことを深めて生きる、かるた愛を肌で感じてみたい。
ただただ、その気持ちだけで大丈夫かな。
なにを話せばいいか分からないけど、
それでも探検してみるのが探検家だっぺ・・・!
初っ端から、やらかしました
緊張とワクワクドキドキが止まらぬまま、会場となる伊勢山皇大神宮へ。
凛とした優しさに包まれていて、自然が溢れる素敵なところです。
どれどれ、会場へ・・・
到着したら誰もいない!?
おかしいぞ。
いや、思いっきり時間を間違えてる。
(2時間ぐらい前に行ってどうする)
じゃあ時間があるからと参拝したあとに、
みなさんとの正式参拝があることを思い出すというね。
やらかしコンボ発動しながら会場へ入るバカ旦那でした。
いざ振り返りイベントがはじまると
会場へ入ると、本当に選手のみなさんがいる!!!
(当たり前だ)
一気に緊張が湧き上がってくる。
どこ、どこに座ろうかな・・・
あわあわしていたら、「こんにちはー!」とさわやかな笑顔で案内してくれたのは高井裕生さん。
おぉ、イケメンさんじゃないか。
優しく案内してくださり少し緊張がほぐれました。
お次は、集合して正式参拝・・・
ここでまさかの、西郷さん(永世名人)の隣に座ることになるなんて。
「どうぞ~!」と言ってくださいましたが、
ビビりまくっていたのでひとつ空けて座りました。
(あたたかく迎えてくださり、ありがとうございます)
そうして迎えた振り返りイベントでは、
マル秘エピソードも聴くことができて、
爆笑するのを堪えたりしながら楽しむことができました。
ミニ試合では超A級選手たちの“本気”を体感できる!?
続いては、これまた貴重なミニ試合が。
登壇された、4名の超A級選手たちとかるたを取れるというね。
またとないチャンスに恵まれます。
読手は並河辰樹さん、逞しくて綺麗な詠みに包まれる、
贅沢なひと時でした。
経験者も未経験者も、最初は緊張していたかもしれませんが、
気づいたらみんな楽しんでる。
あぁ、「好き」を体感するひと時、本当にあたたかいなぁ。
・高井裕生さんは畳の上でも華がありまくる
最初にお相手してくださったのは、高井裕生さん・・・!
スラッと背が高くてイケメンさんなのは変わりませんが・・・
いざ畳の上で座って向き合ってみると、大きい!!!
実際にかるたを取ってみると、存在感も変わってくるのですね。
身長は同じくらいだと思いますが、面白い発見です。
そして、やっぱり華があります!!
袴姿じゃなくてTシャツでも華があってずるいくらいに。
フルマラソンを走ったり、バスケをしたり、
多彩な運動能力もあって、
爽やかで華もあるなんてね。
アイドルみたいですね。
そんな裕生さんとの一本勝負は・・・
自陣の札を鮮やかに抜かれてました・・・!
長い腕が勢いよく伸びてきて、バネがある動きだと感じました。
色々なスポーツも器用に楽しめるような抜群の運動神経もあるのでしょうね。
大分セーブしてくれてたと思いますが、それでも速い!!!
これがA級選手の取りなのか。
・・・これ、1枚も取れないんで終わっちまうんじゃないか。
そう思いながら、次は自見さんとミニ試合です。
・自見壮二朗さんの本気の取りは凄まじい
元名人である自見さんは、体は小さくても、
相手の流れを止めてしまう岩のような感じを受けてました。
「かるたを楽しむことに、体のハンデはないんだぞ!!!」
なんて面白さが溢れてくる。
そんな自見さんから、札を取ることができた!?
自陣の札をなんとか取れました。
これは奇跡だ。
まぐれでも嬉しいぞ。
でも・・・
「リベンジさせてください!!!」
なんていう自見さん、本気モードに突入か!?!?
みなさんとの勝負を見ていると、
取られたら取り返しているんですよ。
猛烈な速さで札を取る姿は圧巻です。
見てるだけでビビるくらい。
マジか、元名人の本気を体感できるのか。
ワクワクドキドキと怖さがありながら、
リベンジマッチがはじまると・・・
それはもう、猛烈な速さで自陣を抜かれましたよ。
とんでもない勢いで、そのまま体を真っ二つにされちまうんじゃないかってくらいにね。
ま、マジか。
名人を経験した自見さんの取りって、こんなに凄まじかったんだ。
近くで見るのと、いざ受けてみるとでは、
こんなにも違うものなのか。
こんなに迫力があるなんて思わなかったなぁ。
ビビりまくったけど、本当に貴重な経験をありがとうございます。
・西郷直樹さん、本気の取りを魅せてください
まさか、永世名人の方ともかるたを取れるなんて。
構えや手の出し方など、
優しく丁寧に教えてくださる西郷さんの、
本気を体感してみたい。
「本気で取りにきてください、お願いします。」
なんて言葉がつい出てしまった。
本気・・・??
永世名人・・・ですよ。
なんてことを言ってしまったんだ。
いざ札が読まれると・・・
反応する前に、札が払われて消えてしまった。
一瞬すぎてもう、なにがなんだかわかりません。
本気・・・を出してくれたのか。
みなさんも、「永世名人と取れる!!!」と意気込んで、
札を取られて異次元なものを感じて楽しんでいる。
あぁ、西郷さん、現役に戻られることを僕も楽しみにしてます。
・井上菜穂さんはネギを持った若宮詩暢さん??
なんとしても体感してみてかった、井上菜穂さんの取り。
美しくて見惚れてしまうとは、どんな感じなのか????
いざミニ試合がはじまると・・・
優しく決まり字を教えてくださり、
井上さんの得意札「もも」が自陣にあるじゃないか。
これは取るしかない!!!
「よし、OK!」
「もも、取ります!」
もうこの札しか見ないし狙わないつもりでした。
なんて意気込んでいたら自見さんが、
「次、もも、読まれますよ!」と、
謎の宣言でアドバイスをいただくと・・・
本当に読まれた・・・
あとは札に触れるだけ・・・
これは取れるぞ。
そんな直感は、鮮やかに取り払われてました。
いつ取られたのかわからない。
井上さんの綺麗すぎる払い手が目の前を通り過ぎてた。
美しすぎて目を背けてしまうくらい、美しかった。
言葉で言い表せない感動に呆然としてました。
あぁ、ちはやふるの若宮詩暢さんだ。
美しくて音がしないかるたは、こんな感じなのかな。
・・・それと、札を払った後には爽やかなネギの香りがしたような気がします。
もう1度、取らせていただきましたが、
今度は「ちは」の札を綺麗に守られました。
反応した時にはもう、美しいものが目の前に広がってるのですが。
これはなんなのでしょうか。
「参りました。」
こりゃ参ったわ。
こんなに感動するとは思いませんでした。
別世界を堪能できて貴重な経験をさせていただき、ありがとうございます。
大好きなネギもいっぱい食べて、元気に永世クイーンになってくださいね。
まさかのサプライズ登場にも湧いて湧いて
そうして楽しすぎたミニ試合が終わり、解散・・・
かと思ったら、粂原圭太郎さんが来てくれた!!!
SHIKIBUの主催者であり、なにをするか分からない面白すぎるかるたをする達人ですよ。
まさか来てくださるとは。
お逢いできて本当に嬉しいです。
あー!!!
粂原さん!!!!!
みなさんも湧き上がってましたね(笑)
少しお話する機会をいただけて、
感謝の気持ちを伝えながら、
夢と好きなことについてもお話しできて。
とても尊いひと時でした。
真っ直ぐに目を輝かせて話を聴いてくださり、
本当にありがとうございます。
本当は好きだ、という真っ直ぐな想いのままに
みんな、「競技かるた」という好きなことへの愛が溢れていて。
どこか自分の人生にかるたがある幸せと共に生きてるのが、
素敵でかっこよくて。
たしかなことは、みなさんが競技かるたに無我夢中になって生きることは、
僕たちの夢も巡らせてるってことです。
好きな競技かるたを仕事にする、
プロへの道を生み出すという、
真っ直ぐな想いがあって。
魅せ方、集客、お金の面など、課題もあって。
なかなか思うように進まないという、
悔しや虚しさも抱えながら。
それでも、これが好きなんだ。
大好きな競技かるたで、みんなと繋がって生きていく。
真っ直ぐな想い、たしかに肌で感じさせていただきました。
あぁ、そうか、どこか共感するものを感じるから、
僕はみなさんと逢いに探検しに行ったんだろうな。
世間的に需要がない、
だから仕事にならない。
そう思って僕もポンコツ仲間たちもね、
好きな事や夢を諦めてた。
年齢、お金、才能、環境。
諦める言い訳なんて、探せばいくらでも足元に転がっている現代社会です。
効率や数字ばかりが求められる世界の中で、
自分の「好き」を貫き通すことは、
時に息が詰まるほど苦しく、
孤独になることもあります。
選手のみなさんが、
生みの苦しみを抱きしめながら、
迷いなく畳の上で命を燃やしているあの美しい姿。
それは、茨城の田舎でポンコツ仲間たちとひっそりと生きる僕たちの夢をも、
静かに巡らせてくれていました。
みんな、一生懸命に自分の命と向き合って生きてる。
だからこそ、真っ直ぐに生きることに疲れてしまった時は、
その鎧をすべて脱ぎ捨てて、ありのままの自分に戻れる場所が必要なんだと思う。
僕たちには必ず・・・
だけど、本当はこれが好きなんだ。
その想いがずっとあって。
需要がない事だからこそ、
需要があるんですよ。
なんてカオスなアドバイス連発な、
変人師匠のコアラ仙人に支えられて。
生みの苦しみを大切に抱きしめながら、
好きな事が仕事になっていて。
夢が深まり巡る感動を分かち合いながら生きてます。
そのなかで、疲れ果てる時もある。
もう無理だ、苦しい、諦めてしまうのが楽だと思う時もある。
そんな時はね、夢降る隠れ処へ帰ってきてみてください。
疲れたら、ここへ帰っておいで
実は、この記事を書きながら、ひとつ気づいたことがあります。
僕は、競技かるたが好きなんじゃなくて。
井上さんたちや、西郷さん、粂原さんたちが、
好きなことを本気で愛して生きる姿が好きだったんです。
だから逢いたかった。
だからビビりながらでも探検したかった。
そして帰る頃には、
「やっぱり僕も、好きなことを生きよう。」
そう思わせてもらっていました。
僕は、ただのポンコツ探検家です。
競技かるたも詳しくありません。
札も取れません。
でも、好きになる資格なんて、最初から必要なかった。
ただ、
「好きです。」
その一言だけで、人はこんなにも温かく迎えてくれるんですね。
だから今度は、僕が待つ番です。
夢降る隠れ処で。
疲れてしまった人。
好きが分からなくなった人。
夢を諦めそうになった人。
そんな人が、
「ただいま。」
って帰ってこられる。
僕の命が終わったあとも、夢を生きる仲間たちへ受け継がれていく、そんな居場所を遺したい。
だって、井上さんたちが競技かるたを愛してくれたから。
僕たちもまた、好きなことを愛する勇気をもらえたんだから。
もしかしたら、
井上さんたちも、西郷さんも、粂原さんも。
自分たちが誰かの人生まで巡らせているなんて、
思っていないかもしれません。
でも、僕は、その1人でした。
だから今度は、僕が誰かにそう思ってもらえる生き方をしていきます。
夢の途中で疲れたら、ここへ帰ってきておいで。




