何もしたくない。
朝が来るのが怖い。
笑えない。
そんな時期がありました。
今振り返ると、うつ病寸前だったんだと思います。
でも、その頃の僕は、
そんな言葉すら知りませんでした。
きっと心が止まっていたんですね。
ご飯を食べても。
休んでも。
眠っても。
元気にならない・・・
生きてる感じがしない。
「頑張れば何とかなる。」
いや、それでも、生きた心地がしないんだよ。
そう思って、もっと頑張っていた。
でも、心だけは、
ずっと立ち止まっちまってた。
ふらっと外へ出てみたら
ある日、なんとなく外へ出てみる。
なにかを解決したかったわけじゃない。
ただ、家にいるのが苦しかったから。
外へ出てみたら・・・
風が吹いていました。
鳥が鳴いていました。
空は、なにも変わっていませんでした。
「あぁ・・・今日は風が気持ちいいな。」
「命って、あたたかいなぁ。」
「生きる、ってこういうことかもなぁ。」
そう思えた。
久しぶりに散歩していたら
近所の猫ちゃんが目の前を通ってね。
「僕を案内してくれるのか?ありがとう!!」
ってナデナデしようと思ったら・・・
「ジャー!!!」って怒って。
ビックリして手を引っ込めて。
「ごめんね~(笑)」
って、ひとりでツッコミを入れてました。
僕は、元気になろうとしたんじゃない。
頑張ろうとしたものでもない。
ただ、1度だけ、笑ってしまった。
それだけでした。
でも、人生って、そこから巡る
その1回から、少しずつ巡りはじめることがあるんですね。
もし、今、笑えない日が続いているなら。
無理に笑わなくていいさ。
でも、風の音だけは、少し聞いてみませんか。
空を見上げるだけでもいい。
外へ出るだけでもいい。
何も変わらなくてもいい。
その景色は、きっと、
僕たちを責めません。
その景色は、いつだって僕たちを優しく抱きしめて、
夢への背中をポンッと押してくれます。
夢降る隠れ処の若旦那・探検家タガメのリョウ






