「自分には、夢がありません。」
昔の僕は、そうでした。
やりたいことなんて何ひとつ分からない。
「将来の夢は何ですか?」
なんて聞かれるたびにね。
それが分かったら苦労しねぇよ(笑)
って、心の中ではずっと思ってました。
周りには、やりたいことへ向かって進んでいる人がいる。
好きなことを仕事にしている人もいる。
そんな人を見るたびに、
「いいなぁ。」
と思う一方で。
「自分には、そんなもの何もないな。」
とも思っていました。
でも今になって振り返ってみると・・・
どうやら、夢を探していたんじゃなかったみたいです。
夢じゃなくて、追いかけていたのは
僕がやっていたことなんて、本当に小さなことでした。
本屋さんで、
「なんか、この本が気になるなぁ。」
と思ったら手に取ってみる。
いつもの道を歩いていて、
「この道、曲がったらどこへ行くんだろう?」
と思ったら、1本だけ曲がってみる。
「この人に逢ってみたいな。」
と思ったら、怖いけど手紙を書いてみる。
そして、ご縁が巡って来たら、本当に逢いに行ってみる。
別に、人生を変えようとしていたわけじゃありません。
夢を見つけるためでもない。
ましてや、
「この行動が将来の仕事に繋がるぞ!!!」
なんて考えていたわけでもありません。
「なんか気になる」の先に面白い未来がある
ただ、
「なんか気になるなぁ・・・!」
その気持ちのまま、ちょっと寄り道していただけでした。
誰にも褒められない寄り道ばかりだったな(笑)
考えてみれば、そんなことをしたところで履歴書にはなにも書けません。
面白そうな本を見つけたからって、一気に人生が変わるわけじゃない。
知らない道を曲がったからって、給料が上がるわけでもない。
逢いたい人へ手紙を書いたって、返事が来る保証なんてありません。
だから昔の僕だったら、
「それやって、何になるの?」
って思ってやらなかった。
でも、その「何にもならなそうなこと」をやってみたら。
不思議なことが起こり始めました。
逢いたかった人に、本当に逢えるようになったり。
思わず大爆笑しちまう日が増えたり。
「うわぁ・・・」
「この世にこんな景色があったのか。」
って言葉を失うような絶景に巡り逢ったり。
ひとつひとつは、バラバラの寄り道でした。
でも後ろを振り返ってみたら・・・
いつの間にか、それらが繋がっていたんです。
夢って、最初から見えてるものじゃないのかもしれない
「夢がある人」って、特別な人だと思っていました。
子供の頃からやりたいことが決まっていて。
才能があって。
「私はこれをやるんだ!」
って人生の目的地が見えている。
だから、何も見えていない僕には夢なんてない。
そう思っていました。
でも今は、ちょっと違う気がしています。
もしかしたら夢って、最初から遠くに見えている目的地じゃないのかもしれません。
僕たちが、
「なんか気になる。」
「ちょっと面白そう。」
「行ってみたい。」
「逢ってみたい。」
そんな気持ちで歩いてきた足跡を、ずっとあとになって振り返った時。
「あぁ。これが夢だったんだ。」
って気づくものなのかもしれません。
だから、今は夢がなくてもいい
「自分には夢がない。」
と思っていても大丈夫。
無理やり人生を懸けられるものを探さなくてもいい。
今日1日だけ、自分の心がちょっと動いたものを、ひとつだけ大切にしてみる。
何にもならなくてもいいじゃないですか。
むしろ・・・
何になるか分からないから、探検なんです!!!
結果が見えたスポーツの試合には、あまりワクワクドキドキしないじゃないですか。
その1本の寄り道が・・・!
いつか後ろを振り返った時、
「あの日から始まってたんだなぁ。」
って笑える、夢のはじまりになっているかもしれません。
僕だって、まだこの先どこへ巡っていくのか分かりません。
だから面白いんです。
夢の地図なんて、今はなくてもいい。
ふと振りかえったら描かれてるもんさ。
今日、ほんのちょっとだけ心が動いた方へ歩いてみよう。
さぁ。
今日は、どんな面白い偶然に巡り逢えるかな。
夢降る隠れ処の若旦那・探検家タガメのリョウ







