やる気マイナスでも、好きなら一投してみようぜ。
するとたまに、海が「おい、これ持ってけ」って奇跡を投げ返してくる。
やらかしながらでも、好きも夢も仲間も、なぜか巡ってくるもんだぞ。
夢降る隠れ処へ、おかえりなさい。
今週の若旦那は、海でやらかしてきました。
正直に言うと、この日はやる気ゼロどころかマイナス。
寒いし、釣れないって言われてるし、魚くんの気配もしない。
「今日はもう、帰ってぐーたら寝るか・・・」
そう思いながらも、なぜか足だけは磯へ向かってしまうもんだ。
「好き」って、そういうところがあるんですよね。
理屈より先に、体が動いちまう。
そして・・・
そんな“やる気マイナスの一投”が、思いがけない奇跡を釣れてきました。
今回は、
やる気がなくても「好き」をやってみたら、ちゃんと巡ってくるものがあった
そんな話をお届けします。
この景色と命たちが、あなたの夢をさらに巡らせてくれますように。
目次
この海に本当に魚くんがいるのか!?
そう思えるくらい、ここ最近は魚くんたちの気配を感じませんでした。
ベテラン釣り師のみなさんも言います・・・
「今は1年で最も釣れない時期だね・・・」
「寒くなると魚くんは沖で暮らすようになるし、居つきの子はエサを食い渋るんだ」
そうか、今は魚くんと出逢うのが厳しいのか・・・
それでも探検するのが探検家、海を感じることで出逢うものもあるかもしれないぞ。
そう思いながら到着すると、やっぱり寒い。
寒い冬は魚くんたちがいねぇんだ~
いや、いてもエサを食べる機会が少ないんだ~
どうすっぺー・・・
魚くんは水温が下がると代謝が落ちて、そんなにエサを食べなくても生きていけるのです。
そのなかでも、一生懸命にエサを追う魚くんたちもいる。
その群れに巡り逢えたらいいなぁと思うけど、そんなことは奇跡に近い。
あぁ、こりゃ今日もボウズで帰るしかないか。
でも、ルアーを投げて反応を見てみないと分からないじゃないか。
探検魂ここにあり、やってみよう・・・!
荒磯の激戦区でまさかの出逢い
磯へ入り到達したのは、50・60メートルくらい先が、スズキ君が居そうなポイントです。
でも、自分とポイントの間には、海藻と岩がびっしりあるのです。
なかなかの激戦区でございます。
こんな感じです。
岩の合間は海藻だらけです。
こういった先にスズキ君がいるかもしれない。
ということは・・・
スズキ君がヒットしたら、岩や海藻の上をなんとか釣れて来ないといけません。
もはや、釣りというより、漁に近いイメージかも。
・・・自分で言うわ、そんなことをやろうとする人は釣りバカだ。
(はい、僕のことです)
とあればのバカ旦那、やってみようぜと探検魂が抑えられなくなります。
そうしてルアーを投げてみると・・・
ググンッ・・・!
うぅん!?!?
これはスズキ君のあたりじゃないか??
エサを追ってきているのか。
こんなにすぐ反応があるなんて。
もしかしたら群れで入ってきているのかもしれない。
奇跡が巡ってくれたのかもしれない。
どれ、2投目・・・
ググンッ!!
ガッツン!!!
うおぉぉぉ!
なかなかの激しい当たりに強烈な引きだ。
ヒットだ。
きっとスズキ君だ。
必死に海藻に潜りこもうとするから、竿を立てて一気に寄せないと。
・・・なんて思っていたら、海藻に潜りこまれてルアーを外されちまったよ。
うっそーん。
スズキ君~。
痛恨のバラシだ、やらかしちまった。
ちっくしょー。
悔しさが溢れ出てくるぞ。
荒磯の試練と向き合って
自然は、魚くんは、本当に甘くないな。
ほんの一瞬、躊躇しただけで逃げられた。
そりゃそうだ、スズキ君も必死に生きてるんだから。
僕の実力不足でしかない。
そういえば、生涯現役のベテラン釣り師が言ってたな。
「スズキ君はすぐに岩や海藻へ潜るから、一気に寄せてこないとバラしちゃうよ!」
「場所によっては強引なファイトが大切になるんだよ!」
あぁ、これはそういうことか。
よっしゃ。
真剣勝負といこうかスズキ君。
釣りは楽しむ一面もあるけど、魚くんは必死に生きてるんだ。
僕もそこに向き合うよ。
そうして、またルアーを投げると・・・
ガッツン!!!!!
バチャバチャバチャッ!!!!!
スズキ君が勢いよくルアーを食べて暴れている。
この瞬間が、もう本当に楽しいを超える楽しさでいっぱいなんだ。
グンッ、グンッ、と勢いよく海藻に潜ろうとするスズキ君。
なんとか上へ上へと必死に巻き上げるバカ旦那。
躊躇しない、一気に引き寄せる。
次から次へと、スズキ君が海藻や岩の上を滑るように寄ってくる。
もう少し、このまま、このままだ。
強烈な引きのなか、釣り上げることができたのは・・・
あれれ??
君はもしかして・・・
最高の海幸の恵みと再会して
ひ、ヒラスズキ君じゃないか!!!!!
荒磯の王者・ヒラスズキ君です。
スーパーに並ぶところは見たことがない高級魚でもあります。
最高の海幸の恵みです。
やったぜ。
この子はスズキ君と比べて体高が高く、パワーもあるんですよ。
どおりで強烈に引いたわけだ。
しかもスズキ君より旨味もあるんです。
いやぁ~。
嬉しいなぁ。
釣って楽しいどころか、ハラハラドキドキ限界突破。
食べて美味しい最高の海幸、ヒラスズキ君。
久しぶりに巡り逢えました。
最高のひと時を本当にありがとうね。
荒磯の王者は好き嫌いがあり、大爆笑(笑)
その後は、何度もルアーにヒットしてくるという奇跡が・・・
入れ食いというやつですな。
はじめてのことでワクワクドキドキが溢れ出てきます。
面白いことにですね、ヒラスズキ君はルアーをよく見てるんですよ。
1個2000円くらいのルアーを投げてみると、全く反応がないんです。
でも、ダイソーの安いルアー(220円)を投げてみると、急にガツンと食べてくる。
・・・
・・・・・
・・・・・・・
な、なんじゃこりゃー!!!!!!!(笑)
そんでもって、高いルアーは海藻に引っかかり失っちまうというバカ旦那でした。
そ、そうなのね、ダイソーのルアーのほうが美味しそうに見えたのね。
ヒラスズキ君よ、君たちの好き嫌いはどうなってるんだい(笑)
ヒラスズキ君のわけが分からない好き嫌いもまた、本当に面白いものでした。
こ、こんな事まであるのかい
そうして、またヒラスズキ君が釣れたと思ったら・・・
次は、スズキ君が巡って来てくれたという面白さまでありました。
ヒラスズキ君の群れのあとにスズキ君の群れが入ってきていたのですね。
き、奇跡だ。
やる気マイナスでも海を探検してみて本当によかったぞ。
やる気マイナスはバカ旦那あるあるです。
平常運転でございます。
ヒラスズキ君2匹、スズキ君2匹、こんなに釣れたのがはじめてです。
感無量です。
下の2匹がヒラスズキ君、上の2匹がスズキ君です。
みんな、つぶらな瞳が本当に可愛い子たちです。
ヒラスズキ君の方が体高もパワーもあり、目が大きいのが面白い特徴ですね。
なんかもう、こんなに海幸の恵みをいただいて大丈夫なのかという気持ちも湧いてきます。
でも、せっかくいただいのだから、変人師匠とポンコツ仲間と美味しく堪能しようじゃないか。
みんなで海幸をいただけるなんて幸せいっぱいです。
そうして至福のひと時がやって来ました・・・
ヒラスズキのチリソース炒めです。
もうですね、ほっぺたが落ちまくって、なくなっちまうんじゃないかってくらい美味しいのです。
ふわっふわでとろける優しい旨味が全身を駆け巡る。
釣れた時のハラハラドキドキの思い出が蘇り、感謝の想いと共に堪能できました。
名誉女将も、やらかしオジキも、こりゃ美味いと感動しているようです。
変人師匠とポンコツ仲間の感想も楽しみです。
ヒラスズキ君という嬉しいビックリ、どうぞご堪能あれ!!
好きなことを分かち合える幸せよ
大好きな魚釣りは、釣れた時も嬉しいけども、やっぱり釣れた魚くんを大切な人と分かち合うのが嬉しいですね。
釣れない日もいっぱいある。
(そういう日ばっかりです)
ルアーを失っちまう時もある。
(ふざけんな、と海へ叫ぶバカ旦那)
そんなこともあわせて、大好きだと魂から感じることが夢のひと時でもある。
あぁ、魚くんと巡り逢える瞬間はもうたまらなく面白くて、自然と遊ぶひと時がただただ愛おしい。
釣れてくれた魚くんを食べてくれるみんなの笑顔が愛おしい。
これよ、これだっぺよ。
好きなことを仕事にしていく感覚も、こういうことだっぺよ。
もう勝手に茨城弁になっちまったっぺよ。
好きなことを、大切な人を想って精一杯に楽しんでいくこと。
その巡りのなかで夢も深まり、繋がっていくのです。
ヒラスズキ君もスズキ君も、そうやって僕たちと夢の続きを泳いでくれているようです。
海幸の恵みに、魚くんをお届けできる大切な人がいることに、届けたい未来の仲間たちがいることに、感謝いっぱいです。
やらかしまくりでも、やるときゃやるんだよ。
それが夢降る隠れ処の若旦那ってやつです。
やらかしまくりでも、いいんだよ。
好きなことなら、好きになれそうなことなら、その直感のままに生きてみよう。
その先に巡り巡ってくる、大切なものに出逢えるんだから。
好きなこと、やって生きていこう。
ちなみに翌日は案の定、筋肉痛で縁側に転がってました。
でも心はずっと、あの海で大爆笑してました。
夢降る隠れ処の若旦那・探検家タガメのリョウ




